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霧島山(韓国岳)


霧島山(韓国岳)きりしまやま(からくにだけ) 宮崎と鹿児島の県境にある百名山
標高:1700メートル  所在地:宮崎県えびの市・小林市、鹿児島県霧島市  登山適期:2月下旬〜12月中旬  日帰り可 最寄駅:えびの駅 
登山レベル:5


いろいろと調べましたがこの山は県境に存在していて、どちらの県に属するのかが分からなかった。

ただ、最も一般的な登山ルートとしては宮崎県側の「えびの高原」から登り始めるのがポピュラーであるようだ。



私はあまり見解を持たないが、この辺りは貴重な高山植物?がたくさんあるようで、登山客以外にも人が多かった。そんな万人向けのエリアである為か、各種看板が整備されており、登山道もしっかりと歩きやすい印象だった。

右の写真は登山道わきにあった川の写真だが、色がすごいことになっているのがお分かりいただけるだろうか。この韓国岳と隣の硫黄山の間あたりに高濃度の硫化水素が噴出しており、温泉成分の含有による着色といえば聞こえは良いが、濃度が濃いと酸素欠乏症で死亡する恐れがある。

硫黄の匂いは好きですが高濃度の環境に長時間いると死んでしまうので注意。



序盤は木立の中を歩く気持ちの良い登山道ですが、中盤から終盤にかけては段々植物が消えていく。この韓国岳も火山であり、先ほどの硫化水素の毒素が低濃度ながら充満しているのだろうか?

それを裏付ける事実として、お隣の新燃岳(しんもえだけ)は頻繁に噴火しており、火山ガスで危険なため今は通行止めになっている。


※以前この近くの「新燃荘」という温泉に行ったことがあるが、そこの温泉も

 30分以上温泉に入ってはいけません 

という看板が立っていて本気で怖かった。混浴の温泉だけど怖かった。

記事にしているので見たい人はどうぞ



なんか公開するのが憚られるくらいグシャグシャな顔ですが、仕方がない。

これがリアルです。雨の中登山をするとこうなります。

  

  山頂は風が強いし・・・

     寒いし・・・・

        座るところはみんな濡れてるし・・・

           リュックは湿ってるし・・・・


とにかく、この時の登山はキツかった記憶がある。

同行した二人もそう言っていた。

疲労がどうこうではなく、雨が降っていて視界も狭く、絶景を期待して何も得られなかった失望から、苦行に思えてしまうということもあった。

誰だって山頂に立ったご褒美は欲しいもの。



帰路は同じ路をなるべく通りたくないという想いと、山頂の絶景がお預けだったので少し南に降りたところにある「大浪池」を見て帰ろうと思い山頂から南下。

左の写真は急勾配を踏板で下る局面ですが、この踏板が時々「グラッ」っと動いて怖かった。実際踏板を一つ破壊しつつ大転倒した場面もあり、かなりトラウマになりそうな行軍だった。

そしてお目当ての大浪池は霧で全く見えず、えびの高原への帰路はご覧のように雨による蹂躙を受け、人間は水たまりを避けながら歩くしかない。

登って降りて沢を超えて登って降りて沢を超える。これを何度繰り返しただろうか。

やっと駐車場に着いたときは「一刻も早く温泉に入りたい」という意見で満場一致。

早々に着替えて湯之元温泉で炭酸泉を満喫し、夜は鹿児島市内の天文館で名物の「霧島トンカツ」と「白熊」を食べて宿へ向かいました。



左:霧島トンカツ 黒い衣は初めて見ました

右:天文館「むじゃき」のしろくま ※3人のうち私を含む2名がこのあと腹を壊し下痢になりました


鹿児島市内から南下し、喜入で一泊。翌日は開聞岳登山。


二日連続で日本百名山に上るという乱暴な登山計画の1日目でございました。



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