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高知県




県旗
高知県は大河ドラマ「龍馬伝」の放映により観光特需が発生している。私も珍しくまともに最後まで見た大河ドラマでしたが、ドラマを見ることでその土地に愛着が湧きます。しかし高知県は龍馬だけではありません。

それでは東側からレポ開始です。

高知県室戸岬。名前は有名なので聞いたことがある方も多いと思います。ここはよく天気予報などで「高知県室戸沖※※キロの沖合に台風が・・・・」という感じでテレビでよく出てきます。四国の南東の果てということで地形的にも目安にしやすい場所です。

でもこの室戸岬に来るには相当時間がかかります。道が混むことは殆ど無いと思いますがここへ来るには半日は見ておいた方がいいです。


続いては龍河洞です。左の写真はマスコットキャラクターのリューくんです。
ここは日本三代鍾乳洞の一つであり、高知市内からも1時間くらいで気軽に来ることができます。夏の暑い時期等に避暑地的な感覚で訪れるのも良いかもしれません。

この洞窟は全長1キロ程度ですが実際に歩く距離はそんなにありません。でも通常コースの他に中央の写真のような「冒険コース」というのもあり、こちらは前日までの予約が必要な代わりに普通では入れない深部へと行けるものです。今回は通常コースを堪能してきました。

通常コースと言っても内部はかなり狭く、腰をかがめて進む場所や、中央の写真のように肥満な方では通れないような狭い場所もある。それゆえ衣服が多少濡れることはあらかじめ覚悟しておかなければならない。

日本三大鍾乳洞はこの龍河洞と岩手県の竜泉洞、秋吉台の秋芳洞です。秋芳洞は山口編で紹介しましたがこうなると竜泉洞も行ってみたくなります。今度東北方面を回る時は予定に入れたいと思う。

それにしてもすごい模様です。自然が作り出した芸術です。

中央の写真と右の写真は人工的に壺を置いて鍾乳石に取り込まれるかを実験中のようです。
すでに取り込まれつつあるようにも見えますが、元々の壺がよく分からないので何とも言えません。
しかし72年間もイタズラされずに現存してるところがすごい。

龍河洞を出ると遊歩道を歩いて麓に戻ります。なんだか山と言うわけでもないのに山頂の看板があった。いったいどこに山頂があるんだろう?
その遊歩道の終わりには鳥小屋があり、なんだか古今東西のニワトリが集結しているようでした。


その中でも有名なのがこのタンスのような箱の中で育てられている「土佐の尾長鶏」です。ニワトリは1年に一回毛が生え換わりますがオスの場合は尾の毛は生え変わらず、長生きすればするほどどんどん長くなっていきます。尾の長さだけで10メートルに達することもあるんだとか。


桂浜

ここは高知市の桂浜です、言わずと知れた坂本龍馬の像の建っている観光地です。しかし海岸としては急に深くなっている遊泳禁止の浜であり、海水浴などは禁止されています。ここに行ったのは2008年だったと思いますが2010年は大河ドラマの影響で賑わっていることと思います。

左の写真は別角度からの桂浜です。ちょっとした岩場がありそこから撮影したものになります。

坂本龍馬の像です。この時はそれほど観光客はいませんでしたが2010年はドラマの影響で凄いことになっていることでしょう。
右の写真は土佐犬と言う闘犬種で、犬と犬を戦わせる競技があります。本物の犬が戦っている写真も見ましたが確かにに力士のような出で立ちでかなり迫力がありました。ドーベルマンと闘わせたらどちらが勝つんでしょうか。


土佐湾を西へと進みます。途中で奇妙な看板があったので載せてみました。左のはともかく右の写真はとにかく不気味の一言です。なんだかやたらリアルに作ってあり、おいしいエビが食べられるというのは分かりますが巨大化したエビの化け物が人家を襲っている特撮映画のようなワンシーンでした。まるで今にも動き出しそうな完成度です。


お次は椎子崎という特殊な形をした海岸を訪れました。切り立った崖が連続しており、晴れていれば良い写真が撮れそうなロケーションです。

なんだかやたらネコが多かったイメージがあります。なでてみようと近寄ると「サッ」と逃げられます。なんだか寂しいような悲しいような気分です。


土佐といえば「かつお」で有名。当然食べてきました。


さて、大河ドラマに沸く高知県はこれで終わりになります。四国の中でも県境は険しい山で接してるため外部との関わりが少なく、昔から独自の文化が芽生えてきた土地柄です。それだけ個性が強く、旅をしていても見どころがたくさんある県だと思いました。





西日本で恐るべき勢力を誇るファミレス「ジョイフル」にて朝食をとる。このレストランで個人的に一番おいしいと思うのはスープバーのところにあるコーンスープだと思う。


これは「こいのぼりの川渡し」といって四万十町の春の風物詩となっている。ここは鯉のぼり公園という名前が付いており、県外からの観光客も多い。私は車から眺めたに過ぎないが、なんと500匹もの数なんだそう。ちゃんと見ておけばよかった・・・・



土佐清水市「竜串海浜公園」


        

2011GWの旅行で私が一番「おもしろい」と思った観光スポットを紹介させていただく。
ここは四国の地図で見ると左下の最果ての部分である足摺岬のすぐそば、土佐清水市にある竜串海岸(たつくしかいがん)である。


※ここから先、見る人によっては鳥肌が立ったりするかもしれません。





この竜串海岸は何と言っても奇岩の存在にある。海岸なんてどこも似たようなもんだと思っていたがここはそんな考えを根底から覆される。どのようにしてこのような地形が出来上がったかが科学的な根拠に基づいて説明が出来ない。


私は多少の地学の知識を持ち合わせているが、波による浸食、風による浸食、海岸の隆起、地盤の沈降、断層のずれ、あらゆる地学的な観点から見てもこの岩の模様は説明がつかない。


ウィキペディアで調べてみると波と風によるものだと書いてあるが、はたして単純にそれだけなのだろうか?
この一体の海岸にしか見られない特徴であるとともに波や風が左の写真のような穴状の模様を作りだすとは思えない。
この海岸の成分は砂岩と泥岩がメインとなる。波と風の浸食によるものなら真ん中の写真や右の写真の紋様は理解が出来るがどうしても左の写真のような「穴」の謎がわからない。


難しい話はさておき、ここはたくさんの生物がおり、それを探すのも楽しい。真ん中の写真に写る黒い物体は「ウニ」であり、これが大量にゴロゴロしていた。


でも自分的には生き物探しよりもこっちの方が気になる・・・・


生物の楽園でもあるがここは化石の楽園でもある。
左の写真は砂浜に見えるがこれは全部貝殻である。この竜串海岸でもなぜかこの場所にしか見られない光景である。
他にも貝の死骸が気持ち悪く整然と並んでいたりう○こにしか見えないような物体もあった。


左の写真は生きている貝です、突くと気持ち悪い動きをします。真ん中の写真はナマコですがこれはさすがに気持ち悪すぎて触る気になれない。右の写真はワカメとウニを水中から撮影したものです。防水カメラならではの荒業!


左の写真はマウスカーソルを合わせると写真が変化します。
それにしてもここは一日中いても飽きない。正直もっとゆっくりこの場所に滞在したかった。


まだまだたくさんの写真を紹介したいところですがこれだけでページが終わってしまいそうなのでそろそろ終わりにしたいと思います。
右の写真にフナムシが大量に写ってますがこれを見たハナ坊が大騒ぎしたのは言うまでも無い。





足摺岬


先ほどの竜串からさらに「先っちょ」に行ったところが足摺岬であり四国の南端となるこの地は本当の意味での最果てを体現している。
この辺りはゴールデンウィークの期間中だからか、地元警察に寄り交通規制が敷かれていた。
仕方がないので往復4キロくらいの行程を徒歩でこなす。


↑川と海の不思議な光景。なんだかこの遊歩道はいろいろあって面白い。小川を渡る為の飛び石のような橋?や南国風の樹木。生きてるカニも見ることが出来た。


↑途中でこのような廃道があったが入る気になれなかった。
遊歩道はしばらく海岸沿いを歩くことになる。


足摺岬は以前から行ってみたかった場所の一つである。よくテレビドラマ等の撮影地として使われている他、不名誉なことに
「自殺の名所」
として有名になってしまっている。現地には「ちょっと待て、もう一度考えよ」という看板がある。
足摺岬が観光地化している一方で、自殺の名所としてのマイナスイメージも自殺者が増えるにつれて深刻さを増している。
そういえば福井県の東尋坊も自殺の名所でした。確かにあれは確実に死ねる。


自殺の名所というのも分かる気がする。これは絶対に助からない。
この日は小雨が降っていて風も強く、何だか不気味な崖に見えてならなかった。崖の下の方に見えてはいけないものが見えたらどうしようと思ってはいたが特になにもなかった(と思う)

それにしてもすごい断崖絶壁です。この規模は初めて見る絶壁かもしれない。海の崖は結構自分中では珍しい。



上の写真は爪書き石といって、「南無阿弥陀仏」と書いてあるらしい。でも何も見えません・・・・


上の写真は地獄の穴といって、相当深い穴のようである。でも覗きこんだら底が見えました・・・・


観光パンフレットなどに用いられる有名な光景。皆さまもこの位置からの足摺はテレビなどでも見たことがあるのではないか?


ジョン万次郎の銅像を見て足摺岬の観光を終える。
このジョン万次郎は若いころ船が難破し漂流していたところをアメリカ人に救助され、気に入られてハワイ経由でアメリカに行ったという波乱万丈な人生の持ち主。数年後には無事に日本に帰ってきており、晩年は幕府の通訳として活躍した。

狙⇒
帰る前にここまで来たからにはということでカツオのたたきを食べた。店内にまでおこぼれを狙うネコがいてちょっと驚いた。




足摺の後はひたすら太平洋沿いを北上する。途中から四万十川沿いに気持ちの良い見晴らしの良い道に変わる。
右の写真はあまりにも見事なトラス橋だったので写真に収めた



佐田沈下橋


小雨が降りしきる中辿り着いたのがこの「佐田沈下橋」
沈下橋というもの自体がもう絶滅危惧種のような扱いを受けているが、実は私の地元の相模川にもあゆみ橋という橋の近くに近年まで存在していた。だから沈下橋に関しては一応知ってはいた。


沈下橋とは、台風などで川が増水した際に水面下になってしまい使えなくなる橋の事。
そのような事態を想定したうえで作られているため、水の抵抗を減らすために様々な工夫が施されている。
左の写真をよく見てもらいたい。
橋脚部分と橋梁部分が丸みを帯びた形をしており、上流からの水流に対して抵抗が無くなるように設計されている。丸くすることによって流木などが引っ掛かり強い水圧を受けないようにしている。
真ん中の写真は私が両手を広げていて幅が狭いことが分かると思う。この最低限の幅は、車が通る際は当然すれ違いが不可能であり右の写真のようにかなり怖い事になる。子供等おちつきのない人は落ちてしまうこともあるだろう。
両側に柵がないのも特徴的だ。無駄なものは一切排除し、橋に土砂や流木が引っ掛からないように緻密に計算された橋なのである。




佐田の沈下橋の近くに四ヶ村溝の水車というC級観光地がある。この辺りには水車がやたらと乱立しており、水車の構造に目を奪われてしまった。
この水車のギミックを動画で見たい方はコチラ! ⇒ P1070350.MOV



続いてはGAJIRO氏が日本一うまいというラーメン屋に向かう。

絶対に味噌ラーメンを頼んでくれ!!と力説され、私もハナ坊もそれに従う。
・・・・確かにウマイが、個人的には愛媛県松山市の「く〜た」で食べた味噌ラーメンの方がおいしかった。



この日の宿はこちら。「道の駅さめうら」
ここは何年か前に四国の水がめであるさめうらダムが渇水で大問題になった所である。
このダムは四国全域に影響を与えるダムであり、地域の住民・経済におおいに影響するため、近年の地球温暖化が懸念されている。

国道439号線沿いにあるこの道の駅ですが、そもそも国道439号線という国道がどのような国道なのかご存じだろうか?
酷道マニアなら誰でも知っているこの国道は、439と合わせて「ヨサク」の愛称で親しまれている。
特に徳島県側の439号線はすれ違いも出来ないほどの凄まじい酷道であり、ここを通る人はマニアか、カーナビの誘導で迷い込んだ人がほとんどである。以下のリンクに439の詳細が載っている(ウィキペディアです)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%81%93439%E5%8F%B7


この日の朝食はこのようなラインナップ。単なるおにぎりですがちゃんと御当地モノを食べるようにしている。



こちらは高知県大豊町にある日本最古の縄文杉「杉の大杉」です。てっきり屋久島も縄文杉が最古だと勝手に思っていたので意外性があった。それにしても凄まじい迫力である。写真だとあまり伝わらないかもしれないが右の写真では私と杉が比較的できるかと思う。


近くには公園があり、名曲「川の流れのように」の歌碑があった。
美空ひばりが昔、ここで歌手になりたいと願掛けしたことがあったため建立されたようです。


JR四国の土讃線、大杉駅である。先ほどの大杉を鉄道で訪れるにはこの駅を利用するとよい。
私がここに寄った時、絶妙なタイミングで列車が来たため撮り鉄の如く車を飛び出し車両を撮影。やっぱりローカル線は味があっていい。
都会に住んでいる人には分かりずらいかもしれないが、ローカル線で列車に出会うことは稀なのである、なんせ数時間に1本しかない時もあるので出くわしたらイイことがありそうなくらい嬉しい。
右の写真が駅舎であるが、以前は自慢の杉を使った名物駅舎があったが2004年の1月2日に火事で焼失してしまったため、地元の中学生が再建したものが現在の駅舎である。



高知県は静岡県と同じく東西に非常に広いので、一日ではとても回りきれません。
多くの方は遠くから訪れることになると思いますがせっかく来たのだからたくさん回ろうと思うと3日以上は必要だと思います。
そして中央部の高知市周辺は結構渋滞もする。綿密な計画を練って深夜に移動距離を稼ぐなど工夫して回ると良い。
まあ、旅といっても私のような旅をする方は希有な存在かもしれない(^_^;)

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