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レーシックやってきました



レーシックの決意のきっかけ


レーシックとは、近視や乱視により悪化してしまった視力をレーザー治療により本来の視力に戻す最新の医療のことを指す。

今回私がレーシックをやってみようとした理由として、2月・3月の花粉症にあった。

毎年花粉症になっているわけではないが、ここ数年、花粉の症状が酷く、ハードコンタクトを長年使用していたこともあって装用感も酷く、目にずっとゴミが詰まったような症状に毎日のように見舞われていた。


3月も中旬になるとコンタクトに落ちない汚れやゴミが目立つようになり、どんどん目の健康を損なっているような感覚に見舞われた。

実際に目によくない状態だったのかもしれません。


このままだと仕事に支障も出るし、また新しくコンタクトレンズを買わなくてはならず、そうでなくても私は何度かコンタクトをシンクに流してしまったり、外す時に飛び出てしまって探している最中に自分の足で踏んづけて割ってしまったこともある。

このままいつものようにコンタクトを買い続け、洗浄液や保存液も一生買い続けるのかと思うと、かなりバカにならない金額になることも容易に想像できた。


実は嫁さんも、そのお兄さんも同じところでレーシックをやっており、その紹介ということで数万円の値引きが可能ということもあり、なおかつ紹介者(私の嫁さん)にも紹介料として4万円が入るという好条件もあり、私にレーシックを決断させるに十分な理由がそろっていた。


先日の東日本大震災の際や阪神大震災の際にもレーシックをしていないメガネの方やコンタクトの方はしばらく目が不自由な期間が続き、だいぶ不便な生活を強いられたようだ。

私のライフスタイルを見ても、長期の旅行などで車中泊やテント泊、たまに山小屋に泊まることもある。

就寝時や起床時に水道が近くにある環境があれば問題ないが、そうでない時もありコンタクトの常用者にとってはこれはつらい。



そんなわけで品川近視クリニックというところでレーシックを受けることに決めなした。


場所はここ、東京都有楽町。

左の写真の奥に見えるのが東京駅で手前が有楽町駅です。駅の中央改札から徒歩1分のところにある有楽町イトシアビルの13階〜15階が品川近視クリニックとなります。この写真はその15階部分から撮影したもので、夜はなかなかの夜景でした。



レーシックを受けるには事前に検査を受ける必要がある。

本来1日目に事前検査、2日目に手術、3日目に術後検査という流れなわけですが、忙しい人等を対象に事前検査と手術を1日でやってもらえるコースもある(追加料金が発生します)


私の場合は土曜日の10時から事前検査をし、17時から手術をして、翌日曜日の11時から術後検査を受けた。




事前検査


事前検査はレーシックを受けようと思う人が当然誰もが受けることになる。

なお、完全予約制であり、私の場合は20日くらい前に予約を取りました。その時に「ハードコンタクトをしている方は2週間前からつけないようにして下さい」と言われ、メガネ生活を余儀なくされてしまった。

私は普段日中はコンタクトで生活しており、夜に風呂に入る前に外している。それ故、仕事中に顔を合わせる人たちの中には私が目が悪いと知らない人も多く、メガネで出勤すると目が悪くなったのかと言われることもあった。

ハードコンタクトは目に負担があるので2週間前からの装用が禁止されているが、ソフトコンタクトの場合は手術日の3日前からつけてはならない。



当日はイトシアビルの15階で初診の受付を済ませ、眼球の状態を見たり現状の視力を確認するといった流れで、だいたい2〜3時間ほどで事前検査が終了した。

なお、ここでは多種多様な目薬をすることになり、実際に術後も4種類の目薬を渡されている。

目薬を普段していない私は点眼に不慣れなため結構失敗してしまうことも多かった。今は慣れており一発で目玉に命中するようになった。


事前検査がお昼ごろに終わったが、瞳孔を開く目薬をしているので、外に出た瞬間ものすごくまぶしくてまともに目を開けていられない

陽の光に弱い吸血鬼にでもなったような気分であり、かといって歩けないほどでもないのでなんとか仲間と合流し、近くのサブウェイにて昼食。



手術

レーシック経験者として、これからレーシックを受けようとする方に言っておきたいことは「痛みは一切ない」ということ。

本当に全てを通して痛いと思ったことは一度もありません。

強いて言うならば「全く痛みはありませんが、非常に怖い」という点に尽きる。


手術前に眼球麻酔をしますが、これも別に注射をするわけではなく普通の目薬のようなものです。

痛くはない、、けどとにかく怖いです。

人間の五感の一つである、視覚を人に預けるわけで、術中もレーザーを目に照射する際もすべてが「見えている状態」で事が進んでいきます


いよいよ私の番。別室の手術台に仰向けになり、目の前にはレーザーを照射する機会がこちらを目がけてスタンバイ。

いろいろな目薬をされ、目を見開いた状態で何か器具のようなものを目に入れて固定(麻酔が効いているのかまるで感覚はないが見えている)

そのあとキャップのようなものを目にあてがわれていよいよレーザー照射。

まずは目の表面の膜を取り除くためのレーザー(フェムトセカンドレーザー)を照射。片目で60秒ほどでしょうか。膜を取り除かれると目を開けているのに何も見えない一瞬があり、これがまた怖い。失明したんじゃないかと思う一瞬です。

その後、何かぼやけた状態になって間髪入れずに2発目のレーザーを照射(エキシマレーザー)

手術中は特殊な器具により瞬きもできない状態になります。術中はとにかく目の前に見える緑色の光をずっと見ているようにと指示されます。

何度も言いますが痛みはありません、でもこの時に恐怖は最高潮になります。


あっという間に両目が終わり、2発目のレーザー照射から1分もしないうちに別室に案内されます(自分の足で歩いていく)


一般の方はここで終了です。

でも私の場合は実はもう一つ手術が残ってます。

人にもよりますが人間のは近視や乱視の度合いによって角膜を削る量が異なります。

私は乱視が強かったので、角膜をだいぶ削る必要があり、角膜が薄い状態で何年か経つと眼球内部の眼圧により薄くなった角膜の部分がわずかに膨張してくるようです(眼球を風船に例えるとわかりやすい)

レーシックを受けて数年後にまた見えずらくなってくるというのはこれが原因のようです。


ですので私は角膜強化(超高速角膜クロスリンキング手術)もしてもらうことにしました。

これをやることによって術後、何年たっても安定した視力が維持できるというものになります。

もちろん万能なわけではなく、個人差はありますが、目のケアを怠らず、術後にあまり目に衝撃が加わるようなことを避けていればたいていは大丈夫です。


具体的にはリポフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら365nmの紫外線を照射し、角膜の繊維構造の結合を促進させることで円錐角膜や角膜拡張症の進行を抑える手術となります。角膜内のコラーゲン要素の結合が促進された結果薄い角膜でも強度が増すということです。

もちろんこれも追加料金がかかりますが、末永く視力を維持していくために奮発しました。

こちらの手術は先ほどよりも怖く、ピンセットで目のフラップを取り除き、そこに液体とレーザーを照射されるといった内容です。

とにかく怖くて目も体も硬直していたかと思います。


全てが終わると「回復室」という暗い部屋で20〜30分ほど目を休ませます。

手術の日はしばらく目があまり見えず、0.3程度くらいの視力のまま過ごすことになります。

ちゃんと見えるようになるのは翌日からとなります。


ちなみに手術からよく時までは写真のような特殊なメガネをかけます。

さらに術後一週間は就寝時に無意識に目をこすったりしないように両目に眼帯をつけたまま寝ます(右の写真参照)



術後の検査

術後には1日後、一週間後、一か月後にまた検査のために通院する必要があります。

1日後の検査では、目の状態を調べて視力を測定。医師との面談があり、特に問題なく1〜1時間半ほどで終了しました。

目薬をいくつか渡されて一日五回、3種類の目薬をするように言われました(目薬が全部なくなるまで)


特に目の違和感があるわけでもなく、痛みも全くありません。

手術の翌日、目が覚めるとすっかりメガネをかけているときのような鮮明な景色が目に飛び込んできました。

先生によるとまだ目が慣れてきていないので落ち着いてきたらもっとよく見えるようになるかもしれませんとのこと。現状でも1.5は見えます。




そんなわけで私のレーシック体験談を終わります。

また目に変化があったりしたら追記します。




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